『12月12日開催シンポジウム』登壇者紹介③飯島章太さん

12月12日開催のシンポジウムVol.4の登壇者をご紹介します。

 今回のシンポジウムのテーマはケアする人のケアです。このテーマに関連した諸活動をされている研究者、社会的養護経験者、若手支援者の御三方にご登壇頂き話題提供していただきます。

 本日紹介する登壇者は飯島章太さんです。飯島さんは子ども・若者支援に携わる若手支援者です。元児童相談所一時保護所職員でもあり、現場での過酷さやケアの必要性を切に感じられてきました。現在は、そうした経験を活かして支援者支援のためのネットワーク活動をされています。若手支援者の立場から「ケアする人のケア」についてお話しいただきます。

以下、飯島章太さんからのメッセージです。

初めまして。子ども研(子ども研究ネットワーク)を主催させていただいております、飯島章太と申します。

私の「ケアする人のケア」や「支援者支援」の関心の始まりは、大学時代に子どもの電話相談ボランティアに関わり始め、大学院で電話相談のボランティア同士の支え合いとジレンマについて研究してからがきっかけでした。

そしてそれをきっかけにして自分自身が、児童相談所の一時保護所で児童指導員として働くようになり、そして長期療養することとなったことで、よりその必要性を身をもって感じるようになりました。それだけではなく、周りの児童相談所の職員、また子どもや福祉に関わる人たちが、次々と療養したり、精神科に通ったり、休職したり、過酷な労働環境の中で過ごしていく中で、仕事をやめていく姿を目にしてきました。

支援者も、生身の人です。仕事のことで悩み・揺れ動き・葛藤し・喜び・悲しみ・疲労していきます。また仕事だけではありません。もともとの生育歴の中で困難に遭っていた人も少なくなく、その影響と付き合い続けて今があります。

そしてプライベートなこともまたその人の支援に影響は与えざるを得ないでしょう。家庭のこと、恋愛のこと、お金のこと、キャリアのこと・・・。生身の人であるがゆえ、当然さまざまな感情の揺れ動きはあると思います。

だからこそ、私たち子ども研では仕事のことだけでなく、プライベートなことも含めて、その支援者の話を丸ごと聴くことを大事にしています。今回の報告では、子ども研でやってきた活動を含めたり、実際にどんな形で活動しているのかを追体験できるような構成にしたいと思っています。若輩者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

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